コーディングテストを兼ねて業務委託で働いた話
最終出社日でした!!!!
— とらい (@mrtry_) 2018年6月8日
お世話になりました!!!! pic.twitter.com/urfgPZYmDF
現在私は無職で、ちょっと前まで転職活動をしていた。
その最中、Quipperという会社で、 コーディングテストを兼ねて業務委託で1週間働いた。
良い体験ができたし、中の人からレポってくれと依頼もあったので、いろいろ書いてみる。
きっかけ
はじまりは、このツイートである。
そんなわけで、明日からは人類最高位ジョブである「無職」です!!
— とらい (@mrtry_) 2018年4月30日
Androidの保守とReactNativeのリリース経験ある感じなので、誰か雇ってくれませんか!!😇
弊社募集してるよ!!ってところがあったら、お声掛け下さい😇
周りの友人がTwitter転職なるものをしていたので、
「乗るしかない、このビッグウェーブに」 という気持ちで書いた。
実際にお声掛けくださった皆様、ありがとうございました。
この時に、Quipperで働いている@hotchemiさんから、
「弊社求人募集中なのですがまあそれはそれとして今度飯でも行きませんか!」
と連絡をいただき、2回ほど会社見学をした。
会社の話を聞いて「最高そう」とは思いつつ、実際に選考を受けるかは迷っていた。
理由は、Quipperは多国籍な会社なため、日常的に英語を使うというのがあったからだ...。
(私は学生時代にTOEICで275点を取る程度に英語が死んでいます。)
そんな感じで迷っていたのだが、 2回目の会社見学の際に、
「もしよければ、コーディングテスト兼ねて業務委託として働いてみませんか?」
という打診を受けた。
「なるほどな?」と考えてみると、
- 実際の英語コミュニケーションの体験にもなる
- 面接より、会社のことを詳しく知ることができそう
- 個室でライブコーディングするとかより気楽そう
なにより、無職なので収入がありがたい
と思い至り、「ぜひ!!!!!」と返事をし、1週間業務委託として働くことになった。
コーディングテスト兼業務委託の内容
普通に社員として1週間働いた感じだった。
それっぽいことといえば、最終日に面談があったぐらい。
私はAndroidエンジニアとして選考を受けていたので、
スタディサプリのAndroidまわりをやっていくことになった。
初日の午前中
- 環境構築
- GitHub、Slackのアカウント登録
- PR出すまでの手順等の確認
その後
- PRの作成(全3件)
- 1件:
- 「課題準備してないんだけど改善したいとこある?」と聞かれて答えたやつの対応
- 元々私はユーザーとしてスタディサプリのアプリを利用していた
- その際に気になる挙動があったので、それの改善提案とfixをした
- 「課題準備してないんだけど改善したいとこある?」と聞かれて答えたやつの対応
- 2件:
- AssignされたIssueを片付けていった
- 要件定義やら仕様確認で他のチームメンバーとコミュニケーションをとったりした
- 1件:
- PRのレビュー(全3件)
- 同じチームメンバーが出したPRのレビューをいくつか
- @kyannyさん(VP of Engineering)と面談
- 働いた感想と雑談、自分が気になってたことの質問タイム
- BugBashの発表会に混ざる
- アプリ以外のチームも集まってBugBashをやっていた
- 終わりの発表会にだけ混ざり、1週間で片付けたPRをドヤった
今回の振り返り
会社によって文化や環境は様々だが、それを面接だけで図るのは実際難しいと思う。
1週間働いてみることで、自分の肌に合うのかを直接体験でき、とても良かったと思う。
具体的によかったと思ったところを挙げてみる。
広い意味で開発環境を体感できた
使っているデザインパターンやライブラリは面接でも聞ける。
だが、PRやIssueのテンプレートやコードレビュー、チームメンバーの雰囲気など、
開発に関わる全体的な環境を知ることは、質問する側も答える側もなかなか難しい。
こういった開発環境は会社に依って様々なので、ギャップを感じやすいところだと思う。
一度働いてみることで、業務を通じて体験することができたので良かった。
個人的なポイントを挙げてみるとこんな感じ
実際に働く際のイメージがつかめた
気持ちよく働けそうかの判断材料は、面接官の雰囲気や会社のブログなどしかないと思う。
なんとなく雰囲気はつかめるものの、それだけで自分とマッチするか図るのは難しい。
図り損ねて、あとで「イメージと違った」とつらくなるのは、お互いにとっても悲しい。
一度働いてみることで、働いた際のイメージをしっかりつかめた気がするので良かった。
個人的なポイントを挙げてみるとこんな感じ
- 会社全体の雰囲気
- 出勤/退勤時間
- コミュニケーションのとり方
- Slackの運用ルール
- Slackの分報
- 天気が悪い日のリモート具合
仕事以外の点でいうとこんな感じ
- 通勤時の経路や混雑具合
- 近所のランチ情報
- 近所の居酒屋情報
また、Quipper特有の話で行くと、
「英語でコミュニケーションをとりながら働く」という体験を得れたのが大きかった。
最初は、英語でコメントをされると思考停止してしまう感じではあったが、
「相手は同じ人間だし、どうにか理解してもらえるだろう!!」
と、英語に対しての苦手意識がいくらか改善することができた。
(これを期に、きちんと英語やっていこうと思った。)
その他細々とした感想
- 初日に会社のメールアドレスをもらえたのが、テンションあがった
- フリードリンクがあって最高という気持ちになった
- oak meguroの屋上のステキ感すごい*1
- 個人デスクあるの最高*2
- 空気が適度に換気されているっぽく、温湿度含めていい感じだった
- 椅子の座り心地が良かった
自分の分報を作ったのが良かった
これは私自身が取った行動の振り返り。
コーディングテストだと、実際のコーディング以外にも思考、問題解決手法を見ると思う。
そのために、面接中には面接官と会話をしつつコーディングをやっていったりすると思う。
だが、今回は完全に業務という感じで、そういった会話がPR以外になさそうだった。
なので、そこを見てもらうため、また自分が困った時に助けてもらうために、
Slackに自分の分報をつくり、そこにチームメンバーを招待するということをした。
内容としては、コードを読んで理解したことを作業ログとして残しておくという感じ。
結果として、ラバーダッキングな感じになって効率的にコード読めたし、
困った時にチームメンバーが突っ込んでくれたり、分報上でランチのお誘いがあったりと、
コミュニケーションもとりやすくなったりで良かったと思う。
ちなみに、作業ログの付け方に関しては、ひげぽんさんの記事を読んで心得を学んだ
おわりに
コーディングテストを兼ねて業務委託を依頼し、実際に一緒に働いてみるというのは、
面接以上にお互いのマッチングを確かめれると感じており、とてもいい方法だと思った。
次転職することあったら、1日ぐらいでも働く機会を得たいなと思った。
こういった機会をいただけて、とても良かったです!
Quipperのみなさま、ありがとうございました!