お気持ちの表明

思考を雑に外出していきます

「栄養管理プロセス」と「バグ対処」

最近、趣味で臨床栄養学の入門書を読んでる

臨床栄養学実習書 第12版

臨床栄養学実習書 第12版

  • 発売日: 2015/03/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

その最初の方に書いてあった臨床栄養管理システムの話が、バグ対処手順についての体系化されたワークフローになっているなあと思ったのでまとめる

栄養管理プロセス

自分が読んでいた本には臨床栄養管理システムとあったが、2015年の版のものだったせいもあり、最近ではコレを栄養管理プロセスというらしい

そもそもコレが何かというと「病院に務める栄養士さんが、患者の状況等から栄養学的に最適な食事の献立を考えて、患者の病状を改善していくためのワークフロー」というもの。 フローチャートとしては、以下のような感じ。

ref: 栄養管理の国際基準を学ぶ | 公益社団法人 日本栄養士会

栄養スクリーニング

患者の栄養状態等でリスクがあるポイントを調べる。 主観的包括的アセスメント(SGA)というテンプレートが一般的で、基本的にはそれに則る。

具体的なチェック項目はこんな感じ

  • 体重や体脂肪などの増減について
  • 普段食べているものなどの食生活について
  • 下痢などの消化器官の状態について
  • 体力や運動意欲などの身体についての状態確認
  • 病気にかかったかどうか

栄養アセスメント、栄養診断

栄養スクリーニングで決めた内容を元に患者を問診し、栄養状態を確認と症状を考察し、それらを改善するための診断をする。 練習問題があったので、見ると雰囲気わかるかも。

診断をつけるときはPES報告書というテンプレートに沿って根拠と原因、診断内容を記載してくらしい。

PESとは、Problem Related to Etiology as Evidenced by Signs and Symptomsの略で、「Sの根拠に基づき、Eが原因となった(関係した)、Pの栄養状態と栄養診断ができる」ということです。 栄養管理の国際基準を学ぶ | 公益社団法人 日本栄養士会

栄養介入

検査結果から得られた事象をもとに考察し、対処計画を建て、対処を行っていく。 栄養士だけで手が回らない分野については、医師や看護師なども巻き込んで対処を行う。

5ページ目の資料とかみると雰囲気わかりそう

栄養モニタリングと評価

栄養診断で定めた項目等についてモニタリングし、改善が見込めたかどうかを確認する

栄養管理プロセスをざっくり学んで

QA時のIssueだったり、問い合わせのバグ報告に対しての自分が取る行動がいつもこんな感じ

  • 上がってきた事象について、事実だけを列挙する
  • 列挙した事実を元に、想定される原因について列挙する
  • 列挙された原因について、コードをチェックしたり、デバッカーを挟んだりして調査する
  • 事実確認ができたら、起きている事象と想定したこと、調査したことから原因の特定と対処方法を考える
  • Issueにまとめて報告し、レビューを受ける
  • レビューで問題なければ、決めた方針に則って対処をする
  • 対処ができたらリリースし、事象が再現していないかの再確認を行う

取り組み方は色々あるだろうけど、だいたいこんな感じだと思う。

栄養管理プロセスの流れと大体一緒だよなと思った。 医療の現場は、上がってくるバグ報告をひたすら対処していくようなもんだし、問題解決に対してのワークフローがガッチリ定義されていて、効率的に片付けるためのノウハウがめっちゃつまってるなーーーと思った。 スクリーニングのリストを各ポジションで作っておけば概ね抜け漏れがない原因調査できるし、PES報告書の形式で文章整えてwikiに書き残しをしておけばとても見やすい議事録になると思った。

参考にして、自分の業務効率化と精度向上に活かしていきたいなあと思った。